本校では、教育目標として、子どもたちが「幸せ」を作り出し、人の喜びのために喜んで奉仕できる人物になって欲しいと願い、「幸せ教育」を掲げています。「幸せ」を作り出すために、本校では「不便」「不自由」「不足」な環境で教育活動を行っています。子どもたちにとっては、こうした環境は決して望ましいものではないかもしれません。しかし、その状況下に置かれた子どもたちは、自分の持てる力で最大限に工夫し始めます。そして、何もない状況から物事を生み出す力を身につけていきます。

 

　そして、そこで生み出されたものを人と分かち合うことで喜びを感じていきます。ですから、あらゆる場面でこの苦労する仕掛けを作っていくということこそが人間教育の中核なのです。愛する子どもたちには「楽をする」ことではなく、「楽にする」工夫を学ばせたい。本校で行っている「寮教育」や「労作教育」の目的はここにあります。私たちは、この姿勢を身につけることこそが、これからの不確実な時代を生き抜くために必要な力になると考えています。私たちは、全ての教育活動を通して、神に愛され、人を愛する人物の育成を目指しています。